ひなまつりコンテスト 養徳苑

養徳苑

手づくり部門

【コンセプト】

個性と調和のタペストリー制作

【制作中のエピソード(工夫した点、苦労した点など)、コンテストに関する感想】

養徳苑では、日中活動の一環としてゴザ生産作業に取り組んでいます。仏座布団のゴザの「へり」付けから仕上げます。完成後は店頭に展示されます。他にも、寝ゴザなど5種類ほどの製品に取り組んでいます。

今回は、活動に使用しているゴザを額縁に見立て、利用者さんと一緒に「へり」をつけて130センチメートル×400センチメートルの大型タペストリーを製作しました。このタペストリーに、桃の花で「ひなまつり」の文字を、周りには折り紙で作ったおひな様を飾りました。

それぞれにできること、得意なこと、好きなことを分けて行い、それを一つの作品とすることで、い草の香りのするタペストリーが出来ました。

仮装部門

【コンセプト】

柳川さげもん川下り

【制作中のエピソード(工夫した点、苦労した点など)、コンテストに関する感想】

柳川地方のひな祭りと言えば、昔から女の子が生まれると初節句に子供の健やかな成長を願い、ひな壇と一緒に色とりどりの「さげもん」を飾り、盛大に祝うのが習わしです。

さげもんとは、縁起の良い鶴やウサギ、ひよこ等の布細工と、鮮やかな糸で巻き上げた「柳川まり」とを組み合わせたもので、「幸福」「健康」など、母親、祖母などの願いが込められています。

今回、養徳苑では柳川市内で春の風物詩となっている「おひな様水上パレード」をイメージして仮装してみました。川下りの舟に乗ったお内裏様とおひな様。そして三人官女が柳川独特のつるし飾りのさげもんで飾られた川を下ります。
また、当施設を運営している社会福祉法人学正会の雅楽部も「越天楽」を演奏しながら川を下ります。雅な音色が響き渡り、いつもと違う古典的なまちになる、そんなひと時を表現してみました。

おひな様の髪を長い髪の毛のかつらを使用し、作るのには時間がかかりました。また、以前演芸発表会で作成していた着物を着用してもらいました。おひな様の襟も十二単のように見立てています。さげもんも手作りです。